轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

「女性」プラトン社、1925(大正14)年12月号~1927(昭和2)年3月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,698 字 · 293 页

青空文庫

新潟辺ではそれを松前節としていますが、それは逆輸入から来た一種の錯誤感で、こういうことは東洋と西洋との間にもよくありますよ。浮世絵と後期印象派、芭蕉あたりの象徴句とマラルメあたりの仏蘭西象徴派との関係、調べるとまだいくらもあるでしょう。ところで、忍路高島ですがね。

忍路高島およびもないが、せめて歌棄磯谷まで

帯は十勝にそのまま根室、落つる涙の幌泉

これがこちらでの最も古い追分でしょう。この頃では前唄とか本唄とか組にしているようですが、そうそう、前唄の方はいわゆる松前前歌で、調子が軽い。」

「忍路高島には義経伝説がどうとかいいますが。」とHさん。

「積丹土人の酋長の娘の話でしょう。いや、あれはほんとうじゃなさそうですよ。外のアイヌ伝説と混同したらしいのです。理窟は何でも後でよくくっつけますよ。」

「替唄というものも沢山ありますかしら。」F君がまたこちらを眼鏡越しに透かした。

「それは年代が経つうちに、その歌曲に合せた新作も出来るでしょうし、諸国の俚謡だの、小唄などが混入して歌われることは随分あります。大概の唄は二十六字調ですから、融通が利き過ぎるくらいです。で、大島節の歌詞が安来節でも歌えるし、都々逸の文句が相撲甚句にもなるという風です。