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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页
理性と感性的な衝動、また理性と享楽的な意欲との間にも争いがある。
「理性的」な部門は頭脳に「激情的」な部門は心臓に「意欲的」な部分は下半身にと位置していると仮想しているのである。この三分説で注意しなければならないのは、すでにここでは、意識は一人一人の自分の意識ではなくて、階級と階級の対立の媒介として、契機、機みとして現わされていることである。こうして知情意の三つの生まれる萠芽に、興味深い取り扱いがなされている。
プラトンが、失敗した氏族の貴族として、亡びゆくギリシャ精神、危機にある理性的なもの、闘いつつある世界観の反映としてあらわした分類であろう。彼が敗れたとはいえ、また身分的にみたとはいいながら、闘争というすがたで捉えたところに、弁証法的見かたにふれているともいえる。
マケドニヤ人で、若き王、アレキサンダーの家庭教師であったアリストテレスは、また別の方法で、師のプラトンの三分法をうけついでいる。ここでは、闘争は許されず、ただ動かされない身分的な組織があるのである。ヒエラルキーとして、後の封建的な身分を形づくるのに役だった分類方法が、ここで完成されたのである。