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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页
すなわち内なる自然にまで、その内包を延長するならば、そこにいわゆるカントが余りにもプロテスタント的に捨去りすぎたる有機感覚としての地上的喜びへの合法則的顧みができたのではないかと思わしめるものがある。
筋肉が、筋肉自らの行為をその内面の神経をもって評価し、そこに深い快適性をもって端的なる反省を為すこと、ここに「自然の技巧」への真に純粋なる直感があるというべきであろう。いずれの芸術もが、いわゆる「技巧」というところのもの、「腕」の内面の構造には、常にこの「内なる自然の技巧」すなわち筋肉操作の洗練性への深い信頼があらねばならない。そこにはじめて、訓練、練習、慣れ、老、大、熟、寂びの意味があるといえよう。あるいはむしろすべての「創作」の内面にはあらゆる外なる「自然の技巧」が、内なる「自然の技巧」を通って、そこに新しき美の現象が生ずるのである。自然美と芸術美の区別は、一度この「血によって構成せる自然の技巧」「呼吸によって構成せる自然の技巧」を、それが通過したか否かにある。すなわち全自然が人間の中に息づいたか否かにある。
ニイチェがカントを批評したように、「カントが創作の態度における美に余りに関心を持たなかった」