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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页
そのことは芸術的素材ならびに作品が歴史的色彩を帯びるという意味のみではない。芸術そのものが人間的歴史類型をもつということである。
例えば光そのものが人間的類型をもつことをここに注意したい。ギリシャにおいてψαινωにおける明かるさと、中世の lumine vitae という明かるさは、それみずから類型を異にしているといわなければならない。
当時かかる題材が多かったと共にまた作品も多かったという意味を離れて、中世期の絵画を支配する光がどこからさし、いかなる類型をもっているかに注意さるべきである。これらの光をドラクロア以後また印象派の人々の光と比較し、しかもそれらの光が激しい侮辱と闘争の中より出現したことを思いあわせて、人間がいかに光を獲得しきったかを深く顧みるべきである。
神の光に涵っていた人間がはじめて太陽の光を発見し、ベンノー・ライフェンベルグが指摘するように、一九〇〇年代ゴッホ、ゴーガンによってそれが燃え切らされて後、人間は一種真昼の寂寥を画布に味わいはじめた。それと同時に機械が、換言すればレンズとフィルムならびに電気が光の人間的技術として存在しはじめた、Zuhanden-Sein としての Zeug 道具が、実存在としての人間の中にみずからを涵しはじめた。