轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんだいゆいぶつろんこうわ

現代唯物論講話

戸坂 潤

「現代唯物論講話」白揚社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 页

青空文庫

(L'Entr'aide)によれば、生存競争に於ける適者は、例えばホッブズ風の万人に対する万人の戦争状態におかれた生物ではなくて、却って相互扶助をなしうる処の生物に他ならない。彼は之を蟻や蜂や鳥類の集団生活に就いて、やがては又未開人の共産的生活に就いて、実証し、そして之によって文明人に於ける相互扶助の事実と必要とを指摘し且つ推理した。彼は生物学的知識を材料として、一種の無政府主義的・コンミュニズム的・社会理論を惹き出す。――彼の社会理論が正しいか否かは併し、生物学によって判定されるべきではなくて、専ら社会科学によって決定されねばならないのである。

併し最も組織的で最も有力な生物学的――進化論的――世界観を展開したのはハーバート・スペンサーの社会学であった。彼は社会を必ずしも生物のアナロジーと考えるのではない、社会(乃至国家)が生物(特に人間)のアナロジーであるのは、寧ろホッブズの怪獣 Leviathan であった。けれども生物の個体が根ざしている生物の有機体性は、同時に又社会の根本的性格をなすものでなくてはならない、社会はそれが一つの有機体である点に於て、生物の類推である、というのである(社会の有機体説)。