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げんだいゆいぶつろんこうわ
現代唯物論講話
戸坂 潤
「現代唯物論講話」白揚社、1936(昭和11)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 页
従ってこの内的条件は、単に物理学的化学的であるばかりではなく、又形態学的な条件ででもなければならぬわけである。今、生命のこの内的・形態学的・条件は、細胞である。生活体の単位――これこそ生物個体の最も極端な場合である――が、従って生命の単位的条件が、細胞であるということこそ、近代の生物学が確立した動かすことの出来ない基礎である(そこで生物学的問題は細胞生理学・Zellularphysiologie に集中すると考えられる)。ここでも亦、細胞の組織学的研究が、多くの生命原因説を産んだことは当然である。顆粒説(K※(ダイエレシス付きO小文字)rner-Granular-theorie)・網状説(Netz-Ger※(ダイエレシス付きU小文字)sttheorie)・縷糸説(Faden-Mitomtheorie)・縷糸顆粒説(Filogranulartheorie)・窩泡説・等々。だが大事なことは、これらの諸説が生命の原因を説明する目的を有つ限り、たといその間に莫大な距離があろうとも、結局、向に挙げた物理学的・化学的・原因説に帰入すべき線上にある、ということである。