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げんだいゆいぶつろんこうわ
現代唯物論講話
戸坂 潤
「現代唯物論講話」白揚社、1936(昭和11)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 页
――だから社会科学は決して、抽象的な・無意味な・科学の冷静や客観的公平によっては働かない、却って夫は一つのイデオロギーに立つことを意識することによって、真の冷静と客観的公平とを実質的に獲得する。真に具体的な真理は、こういう条件の下でのみ、実現する。唯物史観としての社会科学は、単に経済学から政治学に転化するばかりでなく、政治理論から政治的実際にまで転化する。こういう――弁証法的な――統一を一貫するものが、その世界観・哲学・論理・であった。
唯物史観は、社会科学である、社会学ではない。
唯物史観に関する文献は、古典的なものから解説的なものまで入れて、殆んど無数にあると云って好い。マルクス主義的文献の殆んど凡てが夫だからである。だが特に唯物史観の全般を解説の目的としたものは割合少ない。正統的でない迄も割合全般的な解説を挙げれば――
ミーチン・ラズウモフスキー『史的唯物論』(広島定吉訳)。
メドヴェージェフ編『史的唯物論』(共生閣訳)。
永田広志『唯物史観講話』。
プレハーノフ『史的一元論』(川内唯彦訳)。
ブハーリン『唯物史観』(広島定吉訳)。
メーリング『唯物史観』