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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,342 字 · 389 页
重助「それに侍の姿も御存じで、手掛りが有るというので、侍に突当って喧嘩をなすって、刀をぎ取って詮議をなすって、忰のために命賭の御苦労をなすって下さいましたとのことで」
政「それは誠に何うも恐れ入りました、有難う存じます」
仙「旦那え、妙な事が有ります、私が刀の詮議に市川の方へ往くと、高嶺から船の胴の間へ落ちた死骸は、稻垣小左衞門さまという人で、片手に一節切を握り、片手には黒羅紗の頭巾を持って血まぶれに成って落ちたので、重三郎さんが知ってたから私が引取って、白銀の高野寺へ葬って、遺物の頭巾と一節切は預かってあります」
と前の次第を細やかに話しますると、政七は大きに驚き、また親切を喜びまして頻りに感心致しました。其のうち酒肴が出てまいります。
政「親方何にも有りませんが、一口献げて兄弟同様の誼みを結びとうござりまする」
と酒が始まりましたが短夜のことゆえ、大きに遅くなりました。
政「今晩は遅くなりましたからお泊んなさい」
仙「船を河岸へ繋けてありまするからお暇を致しましょう」
政「でもございましょうが」
と無理に止められて、重助と一緒に店二階へ寝ましたが、人の家は何うも寝附の悪い