轻松读懂日语经典作品
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
「なあんだ!」
と照彦様はくやしがったが、
「よくできているなあ、実に」
と取り上げてみた。
「こんなものがあるんですかねえ」
と黒須先生も感心した。
「どれどれ、拝見」
と有本矢島の両先生も寄ってきた。もうソロソロ中休みの時間だった。
「照彦」
と照常様が声をひそめた。
「はあ」
「お前は勇気があるか?」
「あります」
「あるなら後から学監室へ行ってそれを安斉先生のお机の上へおいてこい」
「大変です」
「なあに、大丈夫だ。僕の方の松平君はお父さんのお机の上へおいてきたそうだ」
「そうしてどうしましたか?」
「ほめられたそうだ」
「なんて?」
「りこうな子だって」
「うそですよ」
と照彦様は信じない。
「まだこんなのがいろいろとあるんだぞ」
「持っていらっしゃる?」
「いや、松平君が持っている。蛇だの蛙のつぶれたんだの犬の糞だの。蛇はおもしろいぞ。お母さんのお部屋へおこうものなら目をおまわしになる」
と照常様はいたずらだから人をかつぐことが大好きだ
ふたたび自習が始まった頃、正三君と照正様が戻ってきた。
「きみ、どうしたんだい? 叱られたのかい?」
と照彦様がきいた。
「いいえ」
と答えたとたん、正三君は、