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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 頁

青空文庫

基礎学は子供のうちに叩き込んでしまって、一意、自家の大成に全力を注ぎうるように仕組まれていた彼の境遇も、仕合せといえば言えますが、天はその実力なき者に、優越の環境を許すものではありません、時代は永徳を現わさねばならぬようになっていたから、優秀な上に、優秀な待遇を与えて世に送り出しました。実際、彼ほど偉大な日本画家はない如く、彼ほど恵まれた環境を持った画家もありませんでした――祖父に元信があり、漢画と大和絵を融合して、日本の絵の技術を総合した上に、保護者が、その天下第一の英雄である秀吉であり、その秀吉よりもいっそう天才である信長でしたからね」

二十四

「秀吉が永徳の唯一の保護者というわけではないが……永徳は信長のためにむしろ傾注していたに相違ないが、安土の城が焼けると信長の覇業が亡び、同時に永徳の傾注したものも失せました。そこで、秀吉はつまり信長の延長といってさしつかえないのですから、秀吉を仮りに保護者としておきましょう――しかし保護者といったところで、秀吉は永徳にとって、贔屓の旦那でもなければ、永徳は秀吉のための御用絵師でもなく、見ようによっては、秀吉はどうしても、その事業の光彩のために、永徳がなければ片輪者になるし、永徳はまた秀吉を待ってはじめて、その大手腕を発揮することができたのですから