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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 頁

青空文庫

二十

おんどら、どら、どら

どら猫さん、きじ猫さん

お前とわたしと駈落しよ

吉原田圃の真中で

小間物店でも出しましょか

一い、二う、三い、四う

五つ、六う、七、八あ

九の、十

唐から渡った唐の芋

お芋は一升いくらだね

三十二文でござります

もうちとまかろか

ちゃからかぽん

おまえのことなら

負けてやろ

笊をお出し

升をお出し

庖丁、俎板出しかけて

頭を切るのが唐の芋

尻尾を切るのが八つ頭

向うのおばさん

ちょっとおいで

お芋の煮ころばし

お茶上れ……

二十

その翌日、主膳が外出した後の居間へ、お絹が入って来ました。

今日は在宅のはずだが、おとなしいのは、書に凝っているからだろうと、来て見るともういません。よって、お絹は手持無沙汰に、何かと室内を取片附けてみるうちに、床の間のお花がしなびているのを目につけて、これはひとつ、活け換えて置かねばならぬと考えたのです。

わざわざ使を花屋まで走らすまでのことはなし、庭を探して何か有合せのもので、趣向を凝らそうと思いました。

主膳の書と違って、お絹の花は素人芸ではなく、これで充分食べて行かれる腕はあるのですが、近来、めっきり腕を遊ばせて置いたから、今日はひとつ、うんと腕によりをかけてやろうという気になりました。