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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 頁
かと見ると、いつのまにか、その障碍を越えて、あなたを、すっくすっくと歩んでいる。
およそ物体が動き出したということは、生きていることの表現であって、同時に生きようとする努力であると見ればよろしい。
生きようとする努力はすなわち、飢渇というものに余儀なくされていると見ればよろしい。人間にあってもそうです、人間が動き出した時はたいてい、飢えた時、そうでなければどこぞに空虚を感じた時のほかはないと見てもよろしい。
そこで、満足した人はたいてい沈黙する、充実したところには痕跡というものが無いのを例とする。
人が動いている時と、騒いでいる時は、人間がその最も弱点を暴露した時なんだが、人間はかえって、充実と沈黙を怖れないで、活動と躁狂、宣伝とカモフラージュとに恫喝される。笑止!
お化けだってそうである、出て来た時はすでに、人間に未練という弱味があって来るのだから。ベルゼブルだってそうです、人間にとりつくのは、自分の腹がすいているからなのである。若い男は若い女の情けに飢えているから夜遊びをする、若い女はまたそれを待構えて、その飢えに食ませたり食んだりする――ついでに言っておくが、恋というものにかぎって、食えば食うほど飢えを感ずるもので、恋の飽食ということは、結局、尻尾だけを残して食い合う猫のようなものです。