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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 頁
十六
十六
かくして米友は、富士見原までやって来ました。
津田生の発明室は、ここから遠からぬ大井町にあるのです。
富士見原へ来て見ると、今や大きな小屋がけの足場を組んでいるところでした。
何か町が立つのだな、芝居か、軽業か、そうだそうだ、この間、鳴海の方から相撲連がたくさん繰込んで来たから、多分この小屋がけで晴天何日かの大相撲が興行されるんだな。
米友もそう合点して、富士見原を東へ通り、大井町へ出て津田の別荘を叩きました。ここがすなわち津田生と道庵とが、飛行機の製作に夢中になっているところ。
例の通り、弁当を投げ出して、弁当ガラを受取り、それをまた前の風呂敷に包み直して、首根っ子へ結びつけて、さっさと帰る。
帰り道には、蒲焼の方にいる親方のお角さんをたずねて、御機嫌を伺って行こうと思いました。
お角さんの宿へ来て見ると、いやもう、雑多な客で賑わっている。
米友は、ちょっと縁側から挨拶をして行こうとすると、お角さんが、
「友さん、御飯でも食べていっちゃどうだい、蒲焼でもおごってあげようか、お前の好きな団子もあるよ」
芝居の太夫元ででもあるらしいお客を相手にしながら、こちらを向いて米友を呼びかける。