輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 頁

青空文庫

そのために久助は出て行きました。お雪ちゃんは、久助の持って来た炊出しの握飯を竜之助にもすすめ、自分も食べてみて、はじめてお腹のすいていたということをさとる始末です。

それでも、お雪ちゃんにしても、久助さんにしても、お救い米を貰いに行く気にはなれないのです。こんな非常の際とはいえ、なんだかきまりが悪くて、風呂敷や、袋をさげて、焼跡へお救い米をもらいに行く気にはなれないが、さりとて、着のみ着のままで、焼け出されの旅の身、親類が一人あるというわけではなし、明日からの当座の宿所はお寺ときまっても、それから後がまた心配です――故郷までは長い道のり、たよりをすることも、金を取寄せることも、この場合、間に合うはずがありません。

よし、忍んで、お救い米にありついたとしてからが、それが幾日つづこう。

路用や、貯えの一切を焼いてしまった上に、せめて、頭の飾りとかなんとかひとくさでも残っていれば、多少とも急場を救うの金目にならないとも限らないが、それすら無いのですから、一時はこうして人の好意につながっていても、不安が目の前についている。

どうしても、何とか当座の凌ぎをつけておいて、久助さんを国へ立たせなければならぬ。