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ぶんかしじょうよりみたるにっぽんのすうがく

文化史上より見たる日本の数学

三上 義夫

線上閱讀三上 義夫《文化史上より見たる日本の数学(ぶんかしじょうよりみたるにっぽんのすうがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 96,999 字 · 192 頁

青空文庫

〈八 芸術と科学(二)〉

しかしながら一般にこの非難はあるいは、まぬがれないかも知れぬ。たといまれに例外の人物はあるにしても、この種の弊害に罹ることもおそらく一般の習いであろう。

私はもとより、この種のことがあるのを否定せぬ。そうあってよいことと思う。しかしながら前に述べたところが、これがために変動を生ずるであろうとは思わぬ。全く別事である。

〈八 芸術と科学(二)〉

諸外国ではどうであろうか、少しばかり説いて見たい。

ペルシアの有名な詩人にオマール・カイヤム(Omar Khayyam)がある。ペルシアの詩人としてこれほど名高い人はない。ササン朝時代のペルシアにはフィルドオシー(Firdawsi)のごとき史詩をもって顕われた人もあるが、回教時代になってからのペルシアの詩人としてオマール・カイヤムと肩を並べ得る人は、他に求められない。この人の詩についてはわが国でも時折り推称される。

このオマール・カイヤムは如何なる人物であったかというに、もちろん単なる詩人ではないのである。彼は代数学者としてもすこぶるその名を知られている。

カジョリ(Cajori)の数学史にはこの人のことにつき、