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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
線上閱讀田中 貢太郎《日本怪談大全 第一巻 女怪の館(がまのち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 192,678 字 · 394 頁
※
「どうだか」
「ほんとでございますよ」
「前方は大丈夫だろうね」
「大丈夫でございますよ、あすこは裏門から出入ができますからね」
「そう、それじゃ大丈夫だね、厭な奴に見られちゃ困るからね」
「大丈夫でございますよ」
「それじゃ、出かけようかね」
「お宅の方は、よろしゅうございますか」
「いいとも、今日も、また、あの蛇が出て、大騒ぎをしてるから、いいのだよ」
「そうでございますか」
※
崖の離屋では三人の男が顔をあわしていた。三人のうちの一人は四十四五で、素肌へ茶の縦縞の薄い丹前を被ていたが、面長の色の白い顔のどこかに凄味があった。
「それで、奴さん、何と云ったのだ」
丹前の前には円い食卓があった。その食卓を中心にして右側にいるのは、三十前後のセルの袴を穿いた壮士風の男であった。それはばかに長くした揉あげの毛が眼だっていた。
「私の方は、これまで我慢をしておったが、前方の行為が怪しからんから、今度と云う今度は、断然処分をすると云って、とっても鼻息が荒いのだ、それで君の方は、これまでさんざ、利息を執っといて、それも前方に有って払わないならともかく、前方は商売に失敗して困ってるところじゃないか、俺だちは義によって、解決しようとしているのに、それを聞かないでやるようならやってみるがいい、俺だちは生命を投げだしてやってることだから、承知