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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
線上閱讀田中 貢太郎《日本怪談大全 第一巻 女怪の館(がまのち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 192,678 字 · 394 頁
※(ローマ数字5、1-13-25)
「では、是非に及びません」
僧は仏壇の方にちょっと頭をさげてから、とぼとぼと下へおりた。
「それ、火をつけろ」
六郎の家来の一人は、火打を出してこつこつ打ちはじめた。
僧は堂の方を向いて合掌して立っていた。
火はもうめらめらと堂の簷に燃えついた。その火の傍で六郎の狂気のように笑う声が聞えた。
※(ローマ数字5、1-13-25)
六郎はその翌日、幕府に呼び出されて京都行きを命ぜられた。それは実朝の御台を迎えに往くためであった。実朝の御台は奏聞を経て、坊門大納言信清卿の息女を迎えることになったので、鎌倉では容儀花麗の壮士を選んでそれを迎いに往かした。六郎もその選に入ったものであった。その一行には、左馬権介、結城七郎、千葉平兵衛尉、葛西十郎、筑後六郎、和田三郎、土肥先二郎、佐原太郎、多多良四郎、長井太郎、宇佐美三郎、佐佐木小三郎、南条平次、安西四郎など云う美男優長の輩であった。
それは元久元年のことであったが、その十二月になって御台は鎌倉に下着した。御台御迎えの一行が上洛した時、一行の宿泊所と定められている六角東洞院の京都の守護武蔵前司源朝雅の第へ着いたが、朝雅は一行をねぎらうために酒を出した。