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がまのち

日本怪談大全 第一巻 女怪の館

田中 貢太郎

線上閱讀田中 貢太郎《日本怪談大全 第一巻 女怪の館(がまのち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 192,678 字 · 394 頁

青空文庫

「それで、どうする」

「それから演戯だ」

半ちゃんと松山は、岡本の意図にはっきりしないことがあったが、聞きかえすことができなかった。

「よし」

「そうか」

岡本は半ちゃんに命令した。

「それじゃ、婆さんを伴れて来い、ちょっと逢いたい人があるからって、いいかさとられるな」

「いいとも、それじゃ往って来る」

半ちゃんは出て往った。岡本は松山を見た。

「おめえは、障子を締めて、外へ出て、婢に気をつけとるがいい」

「いいとも」

松山は起って障子を締めて出て往った。岡本はそれから盃を持った。酒がなくなると銚子を執って注いだ。そして、三杯目の酒を注いだところで、襖が啓いて半ちゃんがお杉を伴れて入って来た。

「なに、ちょっとした話だよ」

半ちゃんは後を締めた。岡本はいきなり起って往って、お杉のそばへ往くなりお杉の頭をいやと云うほど撲りつけた。

「声をたてたら、殺してしまうぞ、坐れ」

お杉はつくばってしまった。

「不埒な奴だ、他に意見をしなくてはならない老人が、不義のとり持をするとは、なんだ、何もかも判ってるぞ」

岡本は半ちゃんを見た。

「それでは、馬の脚だろう、伴れて来い」

「うん」