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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
線上閱讀田中 貢太郎《日本怪談大全 第一巻 女怪の館(がまのち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 192,678 字 · 394 頁
あいての語気が強いので広栄は鬼胎を抱いた。
「そ、それは、私が呼ばなければ、呼ばなければ、何人も来ませんから」
「そうかね」
広栄は、後の詞が出なかった。松山はその顔をじろりと見た。
「それでは、話をするに当って、云っておくことがあるが、僕だちは東洋義団と云う結社のものだが、この東洋義団と云うのは、国家のために不義不正を摘発して、弱者は授け、悪人は懲して、社会を覚醒している結社だと云うことを承知してもらいたい」
「は、東洋義団、社会を覚醒なされる、結社の方でございますか」
「そうだ、その結社のものだ、だから僕だちは、金銭利得によって動くものじゃない、これもあらかじめ承知してもらいたい」
「それはもう、なんでございますから」
「よし、それが判ったら、用件に移るが、僕だちは、今も云ったように、国家のために社会の不義不正を摘発しているところで、不幸にして、ここな家庭が紊乱しておるから、それを摘発に来たのだ」
広栄は眼を見はった。
「わたくしの、家庭が、紊乱しておると申しますか」
「そうだ、紊乱しておる、紊乱しておるから、それを粛正さすために来たのだ」
広栄はさすがに腹が治まらなかった。