輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《野草雑記・野鳥雑記(やそうざっき・やちょうざっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 144,016 字 · 284 頁
三河の長篠の古戦場に近い村にも、水恋鳥は前の生は女で、馬に水を遣ることを怠ったからという話があるが(『三州横山話』)、人によってはまた姑を虐待した悪い嫁であったともいっており、僅かに雨露によって渇を凌ぎ、常に水恋しと啼くということは同じである(『郷土研究』二巻七号)。それから北の方の山村に入って行っても、親に死水を与えなかった罰で、鳥になってから自分も水を飲むことが出来ぬという話は、なお弘く行われているので(『旅と伝説』二巻一号)、恐らくこの鳥が雨の前に鳴き、また胸の毛が火のようであったという以外に、あの啼声の中からも、以前は幽界の言葉を聞いていたものかと思われる。
しかし話は必ずしも鳥の言葉に基づかず、むしろ我々の聴きようの方が、話によって色々に変って来たことは、梟や時鳥の例を見てもよくわかる。親に不孝な鳥という昔話なども、鳶・燕・啄木鳥その他多くの鳥類に行わたって、ただ啼き声だけが変った点であることは、雲雀や水恋鳥の馬を殺した話も同じであった。つまりはかの
父母の頻りに恋し雉子の声
という俳句のように、とかく夕暮方の鳥の声を聴くと、自然に胸に浮ぶ感情には、夙くから定った型の如きものがあったらしいのである。