輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《野草雑記・野鳥雑記(やそうざっき・やちょうざっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 144,016 字 · 284 頁
二
黄なる山菊は残そうと思ったが、去年などはどうやら咲かずにしまった。春の草では菫がただ一種だけになって、蒲公英はもう疾くに姿を消している。そうしておかしいことには今生えようとしている草は、大抵は主人が名を知らぬものばかりである。草の名の教育などは、我々は六つ七つの時から以後、絶えて与えられもせずまた受けようともしなかった。それ故に幼ない愛着は永く伝わり、新たなる感歎の時あって催されると共に、測らずもまた人間の無識が、いかに多くの事蹟を閑却していたかを、心づかしめる機縁ともなるのである。
二
杉菜はこのあたりの畠を打つ人たちに、何よりも憎まれている草であって、その根は地獄にも届いているように、戯れていう者さえある位であるが、畠を切り均したばかりの私の家の外庭には、毎年待っている子どもがあるのに、もう一本でも生えて来ようとしない。全体どういう場処に生えるものなのかと、気をつけて見てあるいていると、時々は湿りがちな田の畔にも、日蔭の多い若木林の端にも、驚くほど沢山の小法師の、並んで立っていることがある。
そう条件はむつかしくないらしいのだが、不思議に人間の住む所を避けて繁ろうとする。