輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌(ぜにがたへいじとりものひかえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 156,866 字 · 318 頁

青空文庫

「新さん、短気を起しちゃいけないよ、またそのうちに良い話があるかも知れない。――私じゃ大した力にもならないが、夫の罪亡ぼしもあることだから、出来るだけの事はしてあげたい」

せめてこの母親の半分もお駒に真心があったら――と新吉はまた新しい涙を誘われました。

「おっ母ア、帰ろうよ」

倅の定吉は、二人の話に退屈して、グイグイと母親の袖を引きます。

「とにかく、あまりクヨクヨしない方がいいよ。今まで通り、時々は家へも遊びにも来るんだネ。明日の晩は節分で、夫は参会があって浅草へ出掛けるし、私は定吉と明神様へお詣りに行くから、その間に来て、よくお駒と話してみてはどう? お駒だって、父親の言う事や、持参付の聟の事ばかり考えているわけでもあるまいから」

「えッ、持参付の聟? それは一体誰のことです」

思いも寄らぬ話に、新吉は愕然とした様子でした。お駒が急に冷淡になって、愛想尽かしと言ってもいいほどツケツケ物を言った原因が、継母のお仙の口からはっきり知ったような気がしたのでした。

「おっ母ア、帰ろうよ」

定吉はグングン母親の手を引きました。十九と言っても、智恵の足りない子はかえって身体の育ちがよく、十三十五の町の少年達と遊んでいますが、身体だけ見れば、立派な一人前の若い衆で通る恰幅だったのです。