輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《風流太平記(ふうりゅうたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 244,473 字 · 487 頁
六
と云ったが)を計画しているらしいこと。去年の夏まえから、たびたび大量の荷物が運ばれて来る。いつも侍たちが護衛に付いていて、いちど土蔵の中へ入れたのち、時機を計って他のどこかへ運び去られること。――以上のことはまったく秘密にされていて、支配人でさえ、その荷物の内容も、どこへ運ばれるかも知らず、雇人たちはみな厳重に口止めされていること、などであった。
「するとあれかね」
万三郎がふと口をしはさんだ。
「このまえ大めしの前で会ったあの娘も、やっぱりその事で江戸から来たのかね」
六
虎造は大きく頷いた。
「そうなんだ、が、ただそれだけじゃねえ、こいつあ秘中の秘てえやつだが」
と彼は声をひそめて云った。
「半月か、もっとめえからか、あの土蔵の中に誰か押籠められている者があるんだ」
「なんだって、――」
万三郎は思わず声をあげた。
「どうもそれが女らしいんだ、どういうわけで、いつ押籠められたかおらあ知らねえが、食事なんぞの世話をするのがこの屋敷の女中頭で、お辰という婆さんだし、このあいだの、江戸から来たお嬢さんも、ときどき入ってゆくのを見かけるんだ、――男が一人も近寄らねえところをみると、きっと押籠められているのは女にちげえねえと思うんだ」