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あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第一巻(あかくら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 頁
○ 俳句的論文
何のことはない、金庫は浮いてきたのである。そこで前から黙ってきいておられた隊長格の某博士が感嘆の声を発せられた。「なるほどそういえば軍艦だって浮いているからなあ」というのである。
その後曙町の応接間に寅彦先生をお訪ねした時、ちょっと茶目気を出してこの話を持ち出したことがあった。少しは驚かれるかと思って、「何にしても何百貫とあるものですから」と言いかけたら、「君、目方じゃ駄目だよ、比重でなくちゃ」といわれたのでギャフンとなってしまった。
(昭和十三年一月)
○ 俳句的論文
僕の論文を中央気象台の岡田さんが評して、湯上りに俳句をよむような気持で論文をかくといっておられるんだ。まさかそれほどでもないんで、少し苛いとも思ったが、よく考えてみると、実際適評だね。正にその通りな点もなきにしも非ずなんだから。どうも岡田さんはなかなか油断が出来ないな。あれで随分人の急所をよく見るんだからね。それでも僕の論文を真面目に読んでくれるので有難いよ。どうも日本じゃ僕の論文なんか誰も本気で読んでくれる人はないんだから。岡田さん位のものかも知れないよ。
先生はこの俳句的論文という評が大分気に入っておられたらしく、「どうも苛いことをいうものだ」