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あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第一巻(あかくら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 頁
二一 実験の心得
と実験の装置を指差される。「それはそうでしょうが、それだけでは寺田さんの半分だけですね、全人格の活動とはいえませんな。どうかもう一方の半分の御活動も願い度いものですな」と言い棄ててIの主人はさっさと帰って行ってしまった。
後で先生は苦笑しながら、
どうも驚いたな。あれが精一杯の御世辞なんだから。しかし全人格の活動とは巧いことをいったものだ、実はそれが本当なのかも知れないからな。何にしてもこれはIの主人にしちゃ出来過ぎだ。ことによると道々考えてきたのかも知れないな。
こんなちょっと人の悪いようなリマークをされる時は、先生は全くの上機嫌なのである。
二一 実験の心得
その頃の実験室は生地むき出しの汚いコンクリートの建物の中の狭い一室で、二間に三間位の極めて狭い部屋であった。その中でY君が水素の爆発をやり、KM君が霜柱を作り、HM君が熱電気の研究に焔を針金に吹きつけ、片隅で私が電気の火花をパチパチ飛ばすというのだから、まず玩具箱をひっくり返したような騒ぎである。その中で先生は悠然として朝日を吹かしながら、「こんなに雑然としているようでも、これらの題目が皆僕の頭の中では一つに融合しているのだからな」