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あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第一巻(あかくら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 頁
結局やる気はあっても、実際にそれをやる人のないのが、現代の日本の欠陥じゃないのかね。
線香花火といえば、いつでも金米糖を引き合いに出すのだが、あれだって良く考えてみると不思議だね。あれは、この頃の小粒の奴は型で作るのだろうが、昔の奴は芥子粒か何かを核にして、その上に砂糖を附けて作るんだ。すると段々あの角が生えてくるのだから妙なんだ。一様に発達して行くときには丸くなるというのが、今までの物理学の基礎的の仮説なんだが、それは law of no reason で、どっちの方向に特に発達するという理由もないから丸くなるというのだ。それじゃまだ本当とはいわれない。law of sufficient reason で、ある丸くなる理由があるから丸くなるというのでなくちゃ駄目だ。金米糖はその良い例だと思うがどうかね。
何か僕はこんなことじゃないかと思うね。少し突起の出来た所は早く冷えるから先に固まる。するとそこへ余計に砂糖が附く、それで益々そこが突起する、従って余計に冷えてまた固まるという工合にして角が伸びて来るんじゃないかという気がする。
もっとも角がある一定の長さになると、機械的な力の問題でそれ以上は発達出来ないのだろう。