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あかくら

中谷宇吉郎集 第一巻

中谷 宇吉郎

線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第一巻(あかくら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 頁

青空文庫

この板を作るには、一方を少し磨いて光学的に調べてみると、その方が薄くなる、外の方を磨るとまたその方が反対に薄くなり過ぎるという風に、寒月君のいわゆる、硝子球を磨り潰す流儀にやるのである。漫画は、その先輩が硝子板を磨っている実験台の上に一間位の長さの海苔巻が横たわっている図なのである。その話を寺田先生が漱石先生に話されたら、大変面白いといっておられたそうであった。「この話が寒月の球磨きになるんだから、夏目先生はやはり偉かった」と先生は述懐しておられた。実際プランパラレルの硝子板の作り方の本領が、寒月君の球磨きの言動の中に立派に描写されているように私どもにも思われるのである。

それからこれは全く私の臆測であるが、「蛙の眼球と紫外線」の出所も、寺田先生の話からヒントを得られたものでないかと思われる節がある。それは、その頃やはり大学でN先生が梟が何故夜眼が見えるかということを研究されたことがあって、梟の眼球の水晶体の赤外線透過度を調べられたことがあるのである。その話が漱石先生の耳に這入って、梟が蛙に赤外線が紫外線に変形したことは有りそうに思われるのである。