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あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第一巻(あかくら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 頁
、なるほど前後の事情がよく了解出来るのである。
それで差し当り水素を細い硝子管の先から噴出させて、それに点火し得る最小限度の火花の大きさはどれ位かということを早速実験して貰いたいという御話なのであった。そんな簡単なこと位誰か前にやってありそうなものだが、実は我々の知っている範囲内の文献にはないのである。しかしそんなことなら装置も何も要るものではない。早速水素を吹き出させて、その水素の噴流と空気とが巧い割合に混じていそうな所を狙って、変圧器だの百ボルトの交流だのの小さい火花をとばせてみると面白い程よく火がつくのであった。段々火花を小さくして行っても、火の点け方も巧くなるせいか、しまいには二ボルトの乾電池で針金の先を付けたり離したりして出来る、やっと目に見えるかどうかという程の小さい火花でも十分点火することが出来るようになった。「これ位の小さい火花で良いのなら、いくらでも発生する機会はある。どうも少し有望らしいぞ」と先生も乗気になっておられたようであった。
その間に先生は、航空船の構造と無電の配線のこととを調べておられたらしい。そしてある日銀白色の布片を持って上機嫌で実験室へはいってこられて、出し抜けに「君達分ったよ。