輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《任侠二刀流(にんきょうにとうりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 頁

青空文庫

のた打ち廻る薪十郎

「え、本当か、俺らと行くか」

「お前も役者、わしも役者、旅へ行って稼ごうよ」尚も腕を引き寄せる。

「有難えなあ、夢のようだ! 稼ぐぜ稼ぐぜ、そうなったひにゃア。……ところでどっちへ行こうかね」

「そうさねえ、どこへ行こう?」ソロソロと片手を上へ上げる。

「そうだこれから夜をかけて、中仙道を行くとしよう」

「中仙道かえ、ああいいとも」右手が髪まで延ばされた。

「初の泊まりは太田かな」

「ああいいねえ、太田にしよう」ス――と簪を引き抜いた。

「それにしても痛え痛え、そうマア腕を引っ張るなよ」

「痛いかえ、オイ薪さん。……もっと痛めてやろうかねえ」

「ワクワクするなあ、肌のぬくみ」

「ねえ薪さん」と含んで笑い、「中仙道は止めようよ」

「そうか、それじゃア東海道?」

「いいえさ、冥土の道がいいよ!」左手で抱き締め動かさず、右手を揮うと力をこめ、「どんなものだえ!」と突っ込んだ。

「ワッ」という悲鳴、顔を抑え、ドッと仆れた薪十郎、「荻野八重梅、わりゃア俺の!」

「眼を突いたがどうしたえ」後へ退って及び腰、

「左だったか右だったか、妾ア右を狙った筈だよ」

「人殺シーッ」と意気地なしめ! 野郎のくせに喚き出した。