輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 頁

青空文庫

ものだから、それを遺恨に思っていたところへ、この話だったものだから、こいつが真先に呑込んで、それからおくらにいやおうなしに「娘一人に聟八人」をやらせたものだ。

つまり、男座頭を八人集めて土俵へのぼせ、それをおくら一人に取組ませるのだ、一方はめくらだからめくらさがしだが、狭い土俵の上で八人の男、十六本の手、足ともでは三十二本でやられるのだから、いくらめくらさがしだってたまらない、ついにおくらがつかまって手取り、足取り……それは見ていられたものじゃない。

神尾がそこまで話すと、大女のおせいも、さすがに眉をくもらせて、

「かわいそうですね」

「そうなると、お前も同情してくるだろう。ところで、そういう時、お前ならどうだい、座頭の八人ぐらい何の苦もなく手玉に取るだろうな」

「そうはゆきますまい、一人と八人ではいくらなんでもね」

「は、は、は……お前でも、やっぱりやられるかい」

「わたしだって、苦しいわ」

苦しいわ、と言って、自分ながら大きな肉体に圧されるような苦しさから、息をせいせいはずませている。

神尾主膳は、苦しそうなおせいの肉体を痛快らしくながめて、飲みほした盃を黙ってその前に置くと、おせいは脆くもこれにまた、なみなみと注いでやりました。