輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 頁
、今はこの通り寝まきのままで、走らなければなりません」
「何ということでしょう、それにはよくよくの事情がございましょうけれど、全く、それを伺っている場合ではございますまい、万事あなたのお頼みのようにするがこの場の親切と存じますから、御安心下さい」
気丈なおかみさんは、それだけで納得して、また忙がわしく本宅へ引込んでしまいました。
そうすると間もなく、六人の屈強な山方を庭に連れて来て、
「お急ぎなのに、ちと御用向の筋が筋だからよく心得てね――もし、何か面倒なことを言いかける者があったら、黒川屋の扱いで高山御坊だと言いきってしまって、さっさとお通りなさい。ああそうそう、あの桐油をかけておいで、きっと雨が降るよ、お前たちも、うちの印のついた合羽を着て行くといい」
こう言っておかみさんが若い衆――とは言うけれど、老巧のものが多いようです、二人の肩代りを添えて六人までつけてくれた上に、途中万一の嫌疑を、高山御坊の威勢と、中継問屋の幅でくらませようとの心遣いまでがはっきりと読める。
駕籠の隙間から、お蘭は手を合わせておかみさんを拝んでいる。
若い衆が桐油を取りに行ったその隙を見て、おかみさんは駕籠の隙間から、一枚の切手を投げ込みました。