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ぶんかしじょうよりみたるにっぽんのすうがく
文化史上より見たる日本の数学
三上 義夫
線上閱讀三上 義夫《文化史上より見たる日本の数学(ぶんかしじょうよりみたるにっぽんのすうがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 96,999 字 · 192 頁
これ以後の作品といえども、もちろん優秀なものがあるにはあるが、しかも全盛期のものに比肩し得べくもないのである。
しかるに数学にしても、科学にしても、かえってその後に最も優秀な発展を遂げることとなった。エウクレイデスが『幾何学原本』を作ったのも、アルキメデスやアポッロニオスが出たのも、また星学者のエウドクソスやアリスタルコスなどが出たのも、大算術家ディオパントスの出たのも皆これ以後のことであった。
大芸術の作られたギリシアにおいて数学科学も異常の発展を遂げたのではあるが、芸術がまず成り、数学や科学はその後に続いたのである。
この順序を取ったのは、全く自然なのであろうと思う。
ローマはギリシアが国家としては不統一であったのとは違い、一大帝国を建てて、政治軍事の勢力は勢い並ぶものなく、ギリシアもこれがために威圧され、統御されたのであるが、ローマはギリシアとは違い、独自の文化を作り出さなかったといってもよい。ローマでは文学といい、建築といい、彫刻といい、哲学といい、科学といい、皆ギリシアのものを襲用した。
けれどもローマ哲学に見るべきものがなかったことは、世に定説がある。