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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《野草雑記・野鳥雑記(やそうざっき・やちょうざっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 144,016 字 · 284 頁
関東東国の村の子どもが、これを「奉公」と聴いたのは哀れであったが、それに伴って五郎七少年の身の上話などが、空想せられたのは面白いと思う。九州ではやや弘い区域にわたって、この声をコーゾーと聴くのが普通であった。
小僧、鼻くそくうかあ
こういう幾分か教訓味を帯びた、軽い嘲笑に解釈した土地もあったけれども、終始は意地の悪い、殊に子供を嚇そうとする鳥として、わざと家庭用に残して置いたかと思う地方が多かったのである。
これが当世の童話文学なるものの、一の起原であったろうという想像は、もう恐らくは多くの人が抱いていることと思う。子供は梟が何と啼くかを教えてもらって、決してそうかと言って黙ってしまうものではない。必ずその後から「なあぜ」と「どうして」を連発して、満足するまでの説明を要求する。そうなると親たちはうろ覚えの中から、半分は手製の昔話を持出し、ないしは即興の一篇を創作して、それが傑作ならば永く後代に伝わることもあったかも知れぬからである。しかも自分などの驚いているのは、そういう思い思いの咄嗟の趣向かと思う昔話に、なお見遁し得ない共通の動機のようなものがあって、それが殆と日本の全国に一貫している事である。