輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

線上閱讀柳田 国男《野草雑記・野鳥雑記(やそうざっき・やちょうざっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 144,016 字 · 284 頁

青空文庫

それを片づけるのも主として鼠に任せてあるが、多分は甚だ始末の悪いことで、結局は春秋の清潔法を、無意味なものにしてしまうだろうと思う。

田舎では田鼠の撲滅策として、久しい前からチブス菌を撒布することが奨励せられた。これは自然の結果、鼠の一族を殲滅して、打棄てて置けば化して土地の肥分ともなるであろうが、その筆法で町屋の鼠を始末するのは、看過すべからざる不始末である。これを考えることなくしては殺鼠剤・駆鼠薬を売る者は、物売りとしては怜悧であったかも知れぬが、少なくとも憂国の志士ではなかった。

白昼に銀座の横町などを歩いていて、大きな鼠の走るのを見ることが、近年は次第に多くなった。彼等が大古の土の中の安全な生活に、復帰して行く傾向は著しい。これに比べると人間は旧弊なもので、せっかくの鼠捕り器械と薬品、もしくは持って来い引取ろうという警察令が出ているにもかかわらず、今なお鼠を殺すと埃溜めの中へ、持って行くだけの改良法も採用せず、依然として百年以前の旧様式を墨守し、これを表通りの街路の上にほうり出して、車の輪の蹂躙に委ねている。

教育というものは机・腰掛の中間に、子供を押込まなければ不能なるものの如く、考えたのは誤りであった。