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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

ここに逃げこんで……!」

「まあ、なんて野郎――!」

姐御は、もう一つ与吉の横面をはりとばして、胸ぐらをとって小突きまわしたが、その時はもう表の戸は、ぐいぐいあけられかかっている。

しばらく中から、戸をおさえてはみたものの、子供の力の詮すべくもなくもう諦めてしまってチョビ安は、

「なあに、ようがす、べつにとって食おうたア言うめえ」

落ちついたものです。相変わらずませた口をききながら、襟をあわせ、前をなおし、従容として捕えられるしたく、衣紋をつくろっていると……パッ! 戸があいた。踏みこんできました、ドヤドヤと――。

黒装束に黒の覆面の伊賀の連中、懸命に左膳をくいとめている一人、二人を残して、高大之進を先頭に、こうしてチョビ安を追ってきたんだ。

子を取ろ子取ろ……壺よりも、まず子供をつかまえようという魂胆なので……。

子供は今や、鬼の手に――。

はいった土間に、チョビ安が両手を後ろに組んで立っているんですから、高大之進がいきなり手を伸ばして、

「小僧! 神妙にしろ」

お捕り方みたいなことをいって、ぐいと肩をつかもうとした瞬間、ピョイと上がり框へとびあがったチョビ安、お藤の後ろへまわって、