Japanische Klassiker mit Furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme
五
父上と、わざと力を入れた源三郎の言葉に、お蓮様は艶やかにふりかえって、
「源様、いつまでこうやっていらっしゃるおつもり?」
嬌然と笑った。
五
「いや、そちらこそ、いつまでこうやって楯突くつもりかな」
源三郎は、にこりともせずに、蹴るような足どりで、歩いて行く。
奥座敷をすこし遠ざかると、柳生の連中の騒ぎが、罩もって聞こえるばかり……長い廊下には人影一つなく、シインとしている。
一つの邸内には、柳生と司馬とをつなぐ桟橋。
「御用というは、ナ、ナ、ナ、なんでござる」
と、源三郎がつかえるのは、相手に対して、幾分の気安さをおぼえた証拠です。
内輪ではつかえるが、四角張った場合には、決してつかえない源三郎だ。
「用といって……わかっているじゃアありませんか」
お蓮様は、急に思い出したように、片手を帯へさしこみ、身をくねらせて、ビックリするほど若やいだ媚態。
「御相談がありますの」
斜めに源三郎を見上げた眼尻には、鉄をもとかしそうな若後家の情熱が溢れて……。
鉄をもとかす――いわんや、若侍の心臓をや。
というところだが。
源三郎は、さながら、石が化石したような平静な顔で、