Japanische Klassiker mit Furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme
十方不知火流の秘伝中の秘伝、奥の奥の奥の、そのまた奥の、ずっと奥の――どこまでいっても限りがございません……奥の手。
たいへんやかましいんですなア、この刀絡め。
「ヒ、卑怯な!」
急にひっそりとしたなかに、火を噴かんず勢いの暴れン坊の呻きが、聞こえた。
しかし。
勢いばかりよくったって、綿に包まれた刀……蒲団を着た刀なんて、およそ役にたたない。
ふとん着て寝たる姿や東山。しごくノンビリとしちまって、この乱刃の場には、縁の遠い代物だ。
呆然と立ちつくした源三郎の耳に、この時、米が煮えるように、クックッと四方から漂ってきた音――それは、等々力十内、岩淵達之助ら、司馬道場のやつらの、呼吸をつめた笑い声でありました。
闇の部屋にあって、源三郎は、絵巻物をくりひろげるようにハッキリと、ここにたちいたった径路を見た。わが身にせまる危機を感じた。全身に、汗の湧くのをおぼえた。
本郷の、道場へおしかけて、がんばりあいをつづけていたのだが、婿とは名のみ、萩乃とはまだ他人の仲です。若さと力を持ち扱った今朝のことだ。急に思いついて、遠乗りに出たのだ。
それも。
江戸の地理は暗いといった自分に、墨堤へ――とすすめて、この方面へ馬の鼻を向けたのは、門之丞だった。