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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

それとともに、チョビ安のからだも穴の底へめいりそうになるのを、五十嵐鉄十郎がグッとひきあげて、

「おい小僧ッ、あぶないっ! あっちへ行っておれ」

「何いってやんで! ヤイ! 父をこんなめにあわせたのは、手前ッチだろう。剣術じゃアかなわねえもんだから――父をけえせ! おいらの父をけえせっ!」

チョビ安、泣きながら、小さな拳をふるって、鉄十郎をはじめそばの伊賀者へ、トントンうちかかる。

「これはちかごろ迷惑な!」

鉄十郎は苦笑、

「かかる場処にこんなおとし穴がしつらえてあろうとは、われらもすこしも知らなんだ。これ、小僧、おちつけ。これは峰丹波一味のしわざで……」

塀の上の見物も、承知しない。

「手前ら四、五十人もいて、腕は百本もあるだろう。それが一本腕にかなわねえで、穴へおとしこむたアなんでえ」

ガヤガヤののしりあう人声……それを左膳は、竪坑の底でかすかに聞いていた。

はじめ、足をかけた焼け板が下へしのったとき、左膳はギョッとしたのだったが、もうおそかった。板が割れると同時に、左膳のからだは直立の姿勢のまま、一直線に地の底へ落ちたのである。からだの両脇に土を摺って、風が、下からふいた。