Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
よほどふるい地下室です。
六人が、そこを、おくのほうへ歩いていきますと、いきなり、
「ワハハハハハ……。」
と高笑いの声が、ひびいてきました。
懐中電灯の光を、そのほうへむけますと、廊下のつきあたりのドアがひらいて、そこに、ふしぎな怪物が、立ちはだかっているではありませんか。
ぴったり身についた黒いシャツとズボン、ふわふわした黒いマント、きつねの目のように、つりあがった黒めがね、頭には、ふわふわした毛がみだれて、そのあいだから、二本の角が、ニュウッとつきだしているのです。
「アッ、こうもり男だッ。」
小林君には、ひと目で、それがわかりました。この事件の最初に、時計塔の屋根のてっぺんや、淡谷スミ子ちゃんのおうちにあらわれた、あのぶきみなこうもり男です。
「あいつ、四十面相の変装です。つかまえてください。」
小林君のことばに、五人の刑事は、こうもり男めがけて、とびついていきました。
すると、ふしぎなことに、こうもり男は、なんのてむかいもせず、つかまえられてしまったのです。
「ワハハハハ……、おれは四十面相じゃないよ。四十面相には、いつでも、かえだまがあるんだ。