Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
淡谷さんも、スミ子ちゃんも、目かくしをされていたので、それがわからなかったのです。その秘密が、いまやっとわかりました。あのとき、ぼくが自動車の下にさげておいたコールタールのかんを、きみが気づきさえしなければ、もっとはやく、この秘密がわかったんだけれど……。」
「ハハハハハ……、あのときはおもしろかったね。せっかくの、きみの名案が、おじゃんになってしまった。
警察犬がきみをひっぱっていったのは、淡谷君自身のうちだったじゃないか。ハハハハハ……。」
「うん、あのときは、きみにやられちゃったよ。ハハハハ……。」
小林少年も、負けないで、おかしそうに、笑ってみせました。怪人四十面相と、少年名探偵の対話は、なかなかみごとでした。小林君は、なおもしゃべりつづけました。
「いつか、園田丈吉君とヨシ子ちゃんが、スミ子ちゃんの泣き声が、地の底から聞こえてくるような気がして、地下室をさがしたことがあったのです。しかし、園田さんの地下室には、なにもあやしいことがなかった。この地下室と園田家の地下室とは、まったくべつものだからです。
両方とも、園田さんの西洋館の下にあるんだけれども、こちらは秘密の地下室で、ふつうの地下室とは、ぜんぜんべつになっているのです。