Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 264.133 Zeichen · 524 Bildschirme
しかし五人の亡者が踏台無しに帰ってみれば、やはり解せないのは同じことで、誰か自分に代って踏台になった者があると見なさなければなりません。
もとより当番であるとは言いながら、踏台となることは歓迎されていないのであります。なるべくならば踏台となる義務だけを免れて、亡者となる権利だけを持っていたいというのが人情であります。人の亡者株を奪ってさえやりたいという世の中に、自分から進んで踏台を引受ける者があろうとは、それはあまりに殊勝な振舞と言わなければなりません。
六人は、ここで面を見合せたが、そのとき思い出したのは、道理でその頭の辷り方が少し変であったわいというくらいのところで、別にその殊勝なる踏台の何者であるかを考えてみるまでに至らずに、寝込んでしまいました。
その翌日の定刻に、慢心和尚は講義をするといって、例の二三冊の振仮名の書物を持ち出しましたけれど、その本を開かないで、円い頭をツルリと一撫でして、細い目でジロリと席を見渡しました。
「愚蔵、連十、英翁、甲論、乙伯、この頭をよく見てくれ」
と言い出したから、集まった雲水たちは今更のように慢心和尚の面を見ました。