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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme

Aozora Bunko

「水沢さんがまったく芸妓を殺したに相違ありませんよ。」と、お島さんは言った。「あたしちっとも知りませんでしたけれど、もう前からの深い馴染みだというんですもの。おとといの晩呼んだときも名指しなんです。あたしも何だかおかしいとは思っていましたけれど、まさかにそれほどの関係じゃあるまいと油断していたんですが、二人はもう死ぬほどに惚れ合っているんですって、あきれるじゃありませんか。」

何もあきれることもあるまいと思ったが、僕は謹んで聞いていると、お島さんはいよいよ口惜しそうに言った。

「二人はその晩に心中の相談をしたらしいんです。そうして、きのうの夕方、あなたが浜辺で見つけたという時に、二人はそこに落ち合って、それから小舟に乗って沖へ出たんです。いいえ、確かにそうなんです。さっきも警察の人が来て、水沢さんの座敷を調べたら、あの芸妓からよこした手紙が見付かったんです。そりゃ何でもだらしのないことがたくさん書いてあって、つまり一緒に死ぬとか生きるとかいう……。なにしろそういう証拠があるんですから仕様がありませんわ。水沢さんは心中するつもりで、最初に女を殺したんでしょうけれど、急に怖くなって海へ飛び込んで、泳いで逃げて来たに相違ないんです。