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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lesen Sie 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 337.181 Zeichen · 676 Bildschirme

Aozora Bunko

月番老中の土屋相模守が、

『内匠頭、出頭、御苦労でござる』

と云った。

『まかり出ました』

と、内匠頭は、頭を下げた。

『このたび――』

と、相模守は、おごそかな音声で、御奉書でも、読み聞かせるように、云い渡した。

『年頭御答礼として、勅使、院使、御参向に付き、御馳走人仰せつけらる。存じてもおろうが、勅使御接伴の儀は、公儀御大礼の第一と遊ばさるるところ、諸事、粗略なきように、神妙に、勤めませい』

『はっ……』

『ただし、勅使御饗応の式事は、例年の事、すべて、後日の例とも相成る故、余り華美にも流れぬように』

『……?』

内匠頭は、裃の肩を低く落して、じっと、黙考していた。そして、しずかに顔を上げると、列席の五老中へ向って答えた。

『お見いだしにあずかって、かかる大任を、仰せ付けられました事は、一門の冥加ですし、一身の誉れ。有難く、おうけいたすべきにはございましょうが、如何せん浅学で、堂上方の御格式すらも、よう弁え申しませぬ。わけても若輩の身です、恐れながら、何とぞこの御用は余人へ仰せつけ願わしゅうぞんじまする』

『あいや』

相模守は、かろく、言葉じりを取って、

『その辺の御心配は、決していらぬ。