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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lesen Sie 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 337.181 Zeichen · 676 Bildschirme

Aozora Bunko

白き世界

――また、不滅な作用ももつものだ。朽ちない生命となるか、一片の枯葉にすぎない生命で消えるか。人、思い思い、その選ぶがままに極めるしかない。

白き世界

泉岳禅寺の常法堂には、その朝、僧寮のものが、みな集まっていた。

禅式の礼茶を喫み合って雑談していたのである。

『なんじゃろう、騒がしいが? ……』

こう誰か云って、耳をそばだてたところへ、番僧が、

『たいへんです』

と、駈け込んで来て、事態を早口に告げたのである。

取次僧たちが、奥へ駈け込んで来たために、本堂にはもう誰もいなかった。門内へ入って来た四十六名の代表者が、そこに立って、大きな声でものを云っているのが、常法堂の伽藍までよく響いて来た。

『――寺中へまで申し入れる。われわれは故浅野内匠頭の家来共にて候が、今暁、本所の吉良邸へ推参、上野介殿の御しるしを乞いうけて、本意を達し、故殿の御墓前にそなえんものと、一同、当菩提所まで引き揚げて参りました。しばし、墓所へ通って、君霊に御報告仕ります間、余人共の立ち入らぬよう、山門をお閉めおき下されたい』

常法堂の僧たちは、いつの間にかしんとして、その声音に耳を奪われていた。