Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.778 Zeichen · 82 Bildschirme
六月一日
六月二日
明日の午後彼女がかえるのかと思うと堪らず、私は自分の熱情に負けてしまった。
六月一日 日
かなり静かな――私は自分の感情を或程度迄現わすゆとりを得たので――気持で、いろいろ話す。四時の汽車でかえる。ひどく、寂しく、全く愛人を去らせたような寂しさを感じ、よる、彼女が東京につく迄起きて居た。
六月二日 月
ひどい雨と風。彼女は、雨と風とをいつも前後につれて現れる。ひどく精神的につかれて居たと見え、午後一時迄眠った。すっかり部屋を片づけ、仕事にかかるようにした。が、朝こじれたし、心持がまだ本当に落つかず今日はやすみ。ハンケチを洗い、髪の結い方をかえた。すっかり顔、生えぎわを現したやや若々しい風に。
考え、彼女より自分が弱く、嘘に満ちて居ることを悲しく考える。そして、Aとのいきさつが殆ど救いがたいものになったのも、私の怯懦に責任があると思い、Fのことをすっかり書いて手紙を出した。ひどく苦しく、彼女に会わずにすまされない心持になり、明日朝、手紙のつく予測で急行で行くことにする。
キモノがないので、高村の婆さんにそめなおしの袷を単衣になおして貰った。夜、よく眠れず。