Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.778 Zeichen · 82 Bildschirme
一月三日
又卓子の上にあるアスパラガスを横から見ると、優しい繊細な緑のつみ重りの間に、小規範の南方的圧力があり面白いと思った。
(この日記は、紙がよくて書きよいが、小さくて困る。又大きすぎたら、こんなにこまごまと書く丹念さを失うかもしれないが。)
『文芸春秋』、なかなか面白し。茶目ども! 佐佐木茂索のおしゃべり(短、小)は器用なものだ。少し wit がはばをきかせすぎるけれども。
(彌生さんのことを考える。私は彼女に対して、種々の批評をもって居るが、彼女が寛大に私を後進と扱ってくれるところ、彼女が私よりずっとよいところを持つと、思い、恥しいことがある。)
後進は、自己の道を見出す為に反抗的なのか。
一月三日 木
今年の正月は、兄が来(Aの)て居。家中は賑やかだ。けれども自分の心持は、まるで独りぼっちだ。――去年の秋頃から、Aにすっかり自分の心持を云い、理解して貰う気も失ったので、彼等とは、只笑い、喋り、平凡な人間的交通を持つだけ。従って、――或は逆に私の芸術に食い込みかたが又深くなった――。
この頃、坪内先生に対する私の心持は苦しいものだ。私は先生の人となりにもいやなところを感じるし芸術にも感服出来ない。