Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.778 Zeichen · 82 Bildschirme

Aozora Bunko

六月六日

是非今夜来い、と云われる。ひどく疑って。やむを得ず、肴町まで二人で行く、私だけ自動車で十時すぎかえる。たまらない気がした。自分が彼女に感じるのは、実際おだやかな、のどかな友愛を越した烈しいものがある。

六月六日 金

朝、電話、荒木。彼の声をきき不快を感じた、いつかえるかというのに気のない返事をしたら“其那にいそがしければ、すきな時被来い”と云って切った。後浜中氏電話。又あとから荒木。いやいや。バチェラーが来たとき、四時になるので、湯浅さんのところに電話をかけ、野上さんの行き一寸よって貰う。激情的にならずにわかれるのに努力した。九時頃、国男さんの drive で青山にかえる。

私の顔を見ると、A“do you still love me?”といって激しく、激しく泣き出した。恐ろしく感じたのは、私が一緒に泣けないことだ。気の毒に辛く感じるが、はっと一緒に泣けない。A、金曜日から学校をやすみ、私の申出した問題を定めようと安積に行ったのだそうだ。一日そのことについて話し、幾度も繰返したことだから、もうやめ、はっきり決心しろ、とAひどく迫る。彼自身で料理し、私に食べさせては、すむと、そのことをいう。