Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.778 Zeichen · 82 Bildschirme
十一月三日
十一月四日
しかし、自分は彼女を全然自分の味方と信じ得る。競争者でもなく、わが仲間だ。彼にはそうでなかった。絶えざる自己防衛――彼に似まい、彼に感化されまい、という努力、緊張、批評が絶えなかった。自分はつまり彼の人としての価値を一向信じなかったことになる――それだのに愛した? 愛して居ると何故思えた――激情を彼によって感じるから? 私の中には、男性と本能的にライバルになる何かがあるのではないだろうか。然し其なら又何故このように恋愛に感じ易いか。
十一月三日 月
梅蘭芳を見る。思いがけず、隣席に野上氏夫婦が見えて居た。支那劇、母などの評によると、なって居ないが、なかなか面白く、あの騒々しい音楽とユー合してしまうと踊りのリズムにつりこまれ、やかましくもなければ、うるさくもない。一種の恍惚を感じた。神風、なって居ず。お妻八郎兵衛も。ふりごとは面白かった。支那の芝居を一度きり見られなかったのは惜し。野上さん達、白山から歩いて、家の前まで送って来て下さった。
十一月四日 火
一日在宅。両親の旅行の手伝い。
仕事の日限が迫って居るので、一寸心も心ならず。(――家が見つからない。