Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.068 Zeichen · 81 Bildschirme
八月十七日
○Yこのような自分を危がり、いよいよ無邪気に、いよいよベコにして置こうとすること、よしあしなり。分裂が益※(二の字点、1-2-22)はげしくなる。
○私の内に天国と地獄が開ける。音楽。ロマン・ローランが音楽を愛するわけ。
○Yこのような心持ないのであろうか。Yのうちでは、何だかぼんやりし、調和し、女の子みたいな。
八月十七日(水曜)
つづき。自分のこのような心の発作、段々はっきりして来る。そして涙は出さず、考えるようになって来た。これは圧の加って来た証拠なり。ただ何だか心の調和が破れて泣いたときとは違う。何か可怖し。可怖し。生活はこのままで何年もつづくと思われず。
○心以上の精神あることを人は折々忘れる。
○心の争闘と苦痛とを整理し、価値あらしめるのは精神だ。精神力の躍り上り――デーモンの力。
○人格――精神力の鍛練だ。何故なら、社会の経済組織が変更されても人間の心の苦痛は変らない、という芸術家の見地は尤もだが、人がもっと精神力をきたえられれば、この心の苦痛を見る力を獲得する――苦痛を考察し得る――考察したとき、苦痛はもう峠を越して居る、その人は或点苦痛を克服した。