Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.068 Zeichen · 81 Bildschirme
六月十六日
六月十七日
「いやそういうが、国男の小言をきいて御覧。ちゃんとしたものは一日だって居ないよ」
「足りないだらけだから私だって怒るのよ。足りるようにして御覧なさい、誰もおこるの減ってしまうから」
イギリス人、常識的なところはいやだが、生活を理性でキッチリさせる力あるはよし。
六月十六日(木曜)
林町の生活、生活にあらずと思う。
人間は生きて居る。然し生活はして居ない。生活を生活らしくするもの、人間らしく生きんとするもののいかに僅少なることよ! 何だか恐ろしい力をもった惰力的無智が生活を覆うて居る。
この中に育ってKなど、やはり親爺のような明快でない、ペックされるような――生活に押されて一生送る人間になるのかと悲し。何故生活がもっと豊富なる何ものかに向って運転されないのであろう。Yとの生活に於ても自分そう感じることあり。Yは批評する、然しそのものより高いものを自分で作り出す力はない。やはり狭い。独善的なり。これはわるいことだ。
六月十七日(金曜)
夜ヴヴノワさんのところへゆく。
お母さんピアノを弾いて居た、玄関からヴヴノワ一人の姿が椅子にかけて居たのが見え、一寸構図的であった。